私は、小学校における「国際理解教育としての英語教育」を、将来、「世界語としての英語」を使うために不可欠な「コミュニケーション能力の基礎力を養う」という点からとらえています。英語教育の目標は、単に英語が話せるとか、「読む、書く、話す、聞く」という「四技能」を高めるといったことだけではありません。異なる文化や言語に関する知識を得て、文化相対性に気づきながら「人と関わっていこう」という態度を育てるということも含まれると考えます。人間は人と関わる際に言葉を使います。これは動物には見られない人間特有の特徴であり、最も人間らしい行為だと言えます。互いに協力しながら安全に生きていく環境社会共同体)をつくり出すために、人間は言葉を使うのです。しかし、国際社会においては、それぞれの母語だけでは十分にコミュニケーションを取ることはできません。現在の状況では、英語がその媒介言語となります。英語力とともに、「相手に関心を持ち、直接相手と向かい合ってコミュニケーションを取りながら、衝突しながらも、妥協、交渉、協力していく力・態度」が必要です。